2023年03月28日

遠距離介護が終わりました

みなさん、ご無沙汰しております。

3月16日に大好きだった父が88歳で亡くなりました。
長い闘病生活、本当につらかったね。お疲れ様。
いつも「大丈夫や」「ぼちぼちや」と言っていた父。

入院する前の日は、だるそうにしながらも、ひ孫の出産祝いだといって、祝儀袋を用意して渡してくれました。
翌日からの入院生活は、発熱、腸の腫れ、腹水から始まりました。

一時は退院の話がでて、弟と私は自宅に戻れると信じていました。
でも、やっと開かれたカンファレンス前に面会した父は、到底自宅で暮らせる状態ではありませんでした。
自分で立つことができなくなっていたのです。

それでも2日後に退院と支援ナースに言われて、弟も同席したケアマネジャーも唖然としました。
たった一日で、ヘルパーや訪問看護士を手配できるわけがありません。
私は、自宅へ戻れないなら、施設に移してホスピスで最期を過ごすことを希望しました。
同席した父は、「家族には迷惑をかけたくない。」ときっぱり言いました。

ケアマネさんに協力していただき、入所できる施設を見つけることができました。
私の施設への条件は3つでした。
@ 希望するホスピスにつなげることができる訪問診療がはいっていること
A 弟が随時面会できて、たくさん父とすごせること
B 遠方の私が父の顔をみれるようにWEBカメラの設置可能なこと

ケアマネさんから事情をきいていた施設の方は、全部OKしてくださいました。
父に話をすると、「退院証明書とらなあかんな。」ととてもうれしそうでした。
ホスピスの面談予約も取れました。

カンファレンスの少し前から癌末期特有のせん妄がひどくなりました。
この話はまた別の機会にしますね。

これで少しは安心かと思っていた矢先、呼吸困難になったと連絡がありました。
私は急いで新幹線で向かいました。息子も一緒に行ってくれまいた。
そこには、酸素マスクをして辛そうにしている父の姿がありました。
肺に水がたまったのです。
弟、息子、私で交代で手を握ると、表情が少し和らぎました。

弟と病院に泊まり込んで2日目。
やっと主治医に会えました。
「この先どうなりますか?」と質問すると
「こちらで最期まで看取らせていただきます。あと24時間から48時間くらいでしょう。」
そこから亡くなるまでの間、父は「楽になりたい。」と言うようになりました。

最期に好きなゼリーを食べて、翌日の朝、なくなりました。

寝台車の運転手さんにお願いして自宅によっていただきました。
やっとうちに帰れたね。
弟と私は、父の大好きだった時代劇のDVDをつけて、父の写真を介護ベットに飾りました。
「なんで死んだんや。」と泣く弟。

私の遠距離介護はこうして終わりました。

帰ってきたら、郵便物と仕事の山。
まだエンジンは、なかなかかかりません。
落ち着いたら、癌末期の親との過ごし方をお伝えできればと思います。
posted by こうさぎママ at 22:03| 介護

2022年09月01日

キーマンってなんや?

久しぶりのブログの更新となります。
「夏休みはないのですか?」と聞かれますが、ないです。

遠距離介護について、何度か記事を書いていますが、「キーマンってなんや?」と父に聞かれたのでそのお話です。
父が入院するというこで、前日に実家へ戻りました。
父は入院時に持っていくあらゆる書類を一生懸命書いていました。
入院されたことのある方は、ご存じだと思いますが、たくさんあってげんなりします。
(ちなみに後見人が付くと、全部書いてくれます。)
高齢者が、自分自身の介護状態について書くことはあまりないでしょう。
父は、「キーマンって書いてあるけど、なんや?」と聞いてきました。
「お医者さんやケアマネさんがお父さんのことを相談するときの窓口になってくれる人。うちでは弟やな。」
「そうか。わかった。」

キーマンは、介護において大切な役割です。
家の実家の場合は、弟が通院や介護を担っています。
その弟が入院して、それができない期間がしばらくありました。
大阪を何度も往復し、一日かけて通院同行、ケアマネさんとの打ち合わせ、ヘルパーさんの手配、宅配弁当の手配等々。
想像以上に、大変でした。
こちらも年齢を重ねると体力的にもしんどい。
特に通院の負担は半端なく疲れます。
ヘルパーさんと頼もうとしても、一日となると手配できませんでした。

今回学んだことは、キーマンの負担が大きくなりすぎないようにする。
毎日、お昼ご飯を用意して出勤していてくれたのを、宅配弁当に。
掃除は、ヘルパーさんにお願いするようにしました。

キーマンは、スーパーマンではありません。
体調も崩すし、心も疲れます。
これは後見業務も同じ。
ひとりで抱え込まない。
支援してくれる人と協力してやるのが鉄則。
頑張りすぎない。考えすぎない。
自分のケマもわすれないでくださいね。

明日は、包括さんでのセミナーの打合せです。10/31に開催分です。
また詳細はブログでお知らせします。

遺言・相続・後見のご相談は「宇佐美行政書士事務所」へお問合せください。
コロナ禍のため、初回ご相談はメールまたはZOOMでの対応となりますので、ご了承ください。

posted by こうさぎママ at 11:00| Comment(0) | 後見

2022年01月07日

お看取りしました

明けましておめでとうございます。
人生100年時代のパートナー 川崎市宮前区の遺言・相続・後見専門の女性行政書士 宇佐美です。

年末は、私が一番最初に後見を担当した方がお亡くなりました。
11月にお見舞いにいったときは、小さな花束をよろこんでくださったのに、状態が悪化していますと連絡があってからお亡くなりになるまでは、あっという間でした。
寝台車を見送るのは私一人でなったことが、どれほど気持ちが楽だったことか。
病院の手があいている医師、看護師、事務の方等々、20名ほどのスタッフが一緒にお見送りをしてくださいました。
最後に安らげるところにいれて本当によかったと、お見送りに来れなかったご親族に言っていただきました。

年明け早々は、他の方が緊急入院し、半日病院に付き添い、雪の中帰宅しました。
寒い時期は、高齢者が体調を崩す時期です。
コスモス成年後見サポートセンターの事務局にいるときに、病院からお亡くなりになったと連絡がありました。
その大変さを理解してくれる仲間がいることにも感謝。

今年もこの気持ちを忘れず、がんばりたいと思います。

遺言・相続・後見のご相談は「宇佐美行政書士事務所」へお問合せください。
遠距離介護でお悩みの方のご相談も受けたわまります。

posted by こうさぎママ at 11:35| Comment(0) | 後見