2021年03月25日

後見人のお仕事について

こんにちは。人生100年時代のパートナー 川崎市宮前区の遺言・相続・後見専門の女性行政書士 宇佐美です。
毎年、2月3月は業務が立て込み全く余裕のない日々を過ごしておりました。
やっとひと段落ついたので、ブログを久しぶりに更新します。

3月13日(土)にFPの安田まゆみ先生のオンラインセミナーにゲストスピーカーとしてお招きいただきました。

後見人のイメージがどうしても、報酬が高い、家族とうまくいかないといったマイナス面ばかり取り上げられます。そうではないことをお伝えしたくて参加させていただきました。

後見は、大きくわけて2つあると考えています。
@ 預金を下ろしたい、遺産分割協議や不動産の売却をするためにやむを得ず後見人をつける
A 面倒をみるご親族がいない(おひとりさま、お子さんのいない夫婦)

Aの方には、プラスな面がたくさんあることをお伝えしました。

ただし、成年後見の場合には、ご本人にお会いするのが認知症になってからなので、
・お元気なときに、どのように過ごされていたのか?
・好きな食べ物や嫌いな食べ物はなにか?
・病歴やアレルギー
・老後をどう過ごしたいと思っていたか 等々
必要な情報がなかったりします。

おひとりさまは、手掛かりとしてエンディングノートを書いておいてくださると、本当に助かるのです。

また、後見の手続の流れや、実際どのような仕事をしているのかを就任時と通常時にわけて説明をしました。

【就任時の主な仕事】
(1) 本人および関係者との面談

(2) 通帳、定期預金証書、キャッシュカード、有価証券、印鑑、印鑑登録カード、登記識別情報(登記済権利証)、保険証書、年金手帳などを預かる(本人または管理していた人から受け取る)。

(3) 後見登記事項証明書を法務局で申請(郵送可)

(4) 金融機関、役所や保険会社、年金事務所などに後見人の届け出をする

(5) ケアマネージャーなど介護担当者と打ち合わせ

(6) 被後見人の財産を調査し、1か月以内に財産目録、年間収支の見込みを家庭裁判所に提出
(資産状況を把握して、今後の生活プランを検討して、1年間に支出する金額を予測し、収入とのバランスを図った計画を立てる)。

(7) 親族(キーパーソン)への就任あいさつ、必要に応じて近隣の方へもごあいさつ


【通常の財産管理】
(1) 重要書類の保管、各種書類の保険、請求書・領収書・振込控えなどの保管

(2) 預貯金の管理 使っていない口座の解約、必要に応じて定期預金の解約

(3) 収入の受取
  年金の振込手続き、受取、高額療養費・高額介護サービス費などの還付金の手続と受取
  入院保険などの保険金の受取手続き
  給付金、家賃収入や個人年金などの受取

(4) 支払い
  公共料金、介護サービス費用、施設費、医療費、入院費用など費用の支払い
  自動引き落としの手続き

(5) 日常生活に必要なものを購入。自宅の場合は生活費を定期的に渡す。

(6) 不動産の管理
  火災保険の手続き、修繕やバリアフリー工事などの契約、管理会社とのやり取り、賃貸借契約

(7) 税金の納付、確定申告

(8) 生命保険や医療保険、損害保険の更新、見直し、保険料の支払い

これらは私の場合なので、状況によって違います。

「身上監護で悩むことはありますか?」という質問をいただきました。
悩むことはたくさんあるのですが、一番大きいのは施設選びです。
その方に合ったところを選ぶのですが、果たしてご本人にとってどうなのかは、入所してからでないとわかりません。気難しい方が、笑顔でスタッフさんと話をしているのを見た時の安堵感はとても大きかったです。

後見をご家族やご親族などに検討されている方は参考になさってください。

遺言・相続・後見のご相談は「かわさき相続相談室 宇佐美行政書士事務所」へお問合せください。
遠距離介護でお悩みの方のご相談も受けたわまります。
posted by こうさぎママ at 17:15| Comment(0) | 後見